しんしんと暑い日が縁の向うの砂に照りつけていました_日语外文翻译
编 辑:日语论文网发布时间:2018-10-23

译文:

跑过去让我惊讶的是年轻人的身影。慌慌张张地深呼吸,缓解着疲惫,瘫软在地上。妹妹看到我过来就疯了一样跑过来,突然又变卦略开了我跑向了沙丘。这时我意识到妹妹恨我了。我心想着这也是人之常情吧,心情变得无比失落。

尽管如此,突然想到M去哪儿了,我站在年轻人的身旁环顾四周,发现M在远处的沙丘上扶着外婆下坡。我知道妹妹也早早地看到了他们想跑过去。

我稍微放了心,手搭在年轻人肩上想要说些什么。他不耐烦地把我的手掸开,就那样坐在水边上,一脸嫌怨地揉着胸膛。我犹豫着不知说什么好,在沉默中突然站了起来。

“真的是谢谢你救了这个孩子”。我听到旁边的外婆一边喘着粗气一边这样说着。妹妹从头到脚湿漉漉的,抽泣着紧紧地抱着外婆。

我们三个人就这样湿着,腋下夹着衣服和毛巾,随外婆一起回家。因为外婆执意要年轻人站起来去擦擦身子,他只好默默地跟在我们后面。

一到家已经帮妹妹铺好了床,让她换好睡衣,哄她入睡。妹妹像是做了梦。她发着热,像树叶一样开始打着哆嗦。刚强的外婆,麻利地料理好妹妹,真诚地对年轻人道谢。年轻人没有回应什么,只是点点头。外婆好不容易才问出了他家住在哪里。他一边喝着麦茶,一边看着妹妹,眼神中带着担心,行了两次礼就回去了。

“M跑了过来,跟我说你们的事的时候,我眼前一黑。你们爸爸妈妈把你们托付给我,你们死了的话,我也活不下去,都打算一起去死好了,爬沙丘上比你和M都快。多亏那个人碰巧路过救了你们,不然多吓人啊!再,再给我这样的话,我可受不了。”

外婆突然表情变严肃了起来,在我跟前这样说道。外婆一向温柔,但是那次的话真的是惊到我了。即使只是短短一瞬间想过自己一个人得救,我的心也宛如被针扎,我想哭又哭不出来,就僵僵得面对着外婆坐着。夏日安静地照晒着外廊对面的沙子上。

外婆亲自去年轻人那儿道谢。不管外婆怎么做,他都不肯接受外婆带去的礼品。

虽然从那之后的5、6年里知道了年轻人的住址,但是现在已经不知道在哪儿了,我的好外婆也已经去世了。朋友M也因为一些事被人杀害了。如今只剩下我和妹妹还活着。每次和妹妹说起这件事的时候,她总会说唯独那个时候是从心里恨我的。一想到那时波浪一高就看不到妹妹的身影,至今仍会心悸,感到不安。


原文:

飛んで行って見て驚いたのは若者の姿でした。せわしく深く気息をついて、体はつかれ切ったようにゆるんでへたへたになっていました。妹は私が近づいたのを見ると夢中で飛んで来ましたがふっと思いかえしたように私をよけて砂山の方を向いて駈け出しました。その時私は妹が私を恨んでいるのだなと気がついて、それは無理のないことだと思うと、この上なく淋しい気持ちになりました。

それにしても友達のMは何所に行ってしまったのだろうと思って、私は若者のそばに立ちながらあたりを見廻すと、遥かな砂山の所をお婆様を助けながら駈け下りて来るのでした。妹は早くもそれを見付けてそっちに行こうとしているのだとわかりました。

それで私は少し安心して、若者の肩に手をかけて何かいおうとすると、若者はうるさそうに私の手を払いのけて、水の寄せたり引いたりする所に坐りこんだまま、いやな顔をして胸のあたりを撫でまわしています。私は何んだか言葉をかけるのさえためらわれて黙ったまま突っ立っていました。

「まああなたがこの子を助けて下さいましたんですね。お礼の申しようも御座んせん」すぐそばで気息せき切ってしみじみといわれるお婆様の声を私は聞きました。妹は頭からずぶ濡れになったままで泣きじゃくりをしながらお婆様にぴったり抱かれていました。

私たち三人は濡れたままで、衣物やタオルを小脇に抱えてお婆様と一緒に家の方に帰りました。若者はようやく立上って体を拭いて行ってしまおうとするのをお婆様がたって頼んだので、黙ったまま私たちのあとから跟いて来ました。

家に着くともう妹のために床がとってありました。妹は寝衣に着かえて臥かしつけられると、まるで夢中になってしまって、熱を出して木の葉のようにふるえ始めました。お婆様は気丈な方で甲斐々々しく世話をすますと、若者に向って心の底からお礼をいわれました。若者は挨拶の言葉も得いわないような人で、唯黙ってうなずいてばかりいました。お婆様はようやくのことでその人の住っている所だけを聞き出すことが出来ました。若者は麦湯を飲みながら、妹の方を心配そうに見てお辞儀を二、三度して帰って行ってしまいました。

「Mさんが駈けこんで来なすって、お前たちのことをいいなすった時には、私は眼がくらむようだったよ。おとうさんやお母さんから頼まれていて、お前たちが死にでもしたら、私は生きてはいられないから一緒に死ぬつもりであの砂山をお前、Mさんより早く駈け上りました。でもあの人が通り合せたお蔭で助かりはしたもののこわいことだったねえ、もうもう気をつけておくれでないとほんに困りますよ」

お婆様はやがてきっとなって私を前にすえてこう仰有いました。日頃はやさしいお婆様でしたが、その時の言葉には私は身も心もすくんでしまいました。少しの間でも自分一人が助かりたいと思った私は、心の中をそこら中から針でつかれるようでした。私は泣くにも泣かれないでかたくなったままこちんとお婆様の前に下を向いて坐りつづけていました。しんしんと暑い日が縁の向うの砂に照りつけていました。

若者の所へはお婆様が自分で御礼に行かれました。そして何か御礼の心でお婆様が持って行かれたものをその人は何んといっても受取らなかったそうです。

それから五、六年の間はその若者のいる所は知れていましたが、今は何処にどうしているのかわかりません。私たちのいいお婆様はもうこの世にはおいでになりません。私の友達のMは妙なことから人に殺されて死んでしまいました。妹と私ばかりが今でも生き残っています。その時の話を妹にするたんびに、あの時ばかりは兄さんを心から恨めしく思ったと妹はいつでもいいます。波が高まると妹の姿が見えなくなったその時の事を思うと、今でも私の胸は動悸がして、空恐ろしい気持ちになります。


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