日本における声優のアイドル化に対する考察―森川智之を例に_日语论文

要旨

近年、日本のアニメーションが発達することによって、映像の中の「音声」が徐々に人々の注目を引くことになったのである。一つの作品を観客に見せるには、「絵」と「音声」の両方が必要である。そして、「音声」を完璧にするのが「声優」の仕事である。

本論文は従来型の声優を議論したうえ、事例を取り上げながら、声優のアイドル化という現象を考察し、それが声優業に対する影響や今後の発展趨勢について分析した。

その結果として、まず、「声優」は「弁士」、「ラジオ役者」などの時期を経由し、現代の裏で声の仕事をするというイメージを持つ「従来型の声優」になったことが分かった。また、声優になるには、近年では特に養成所という道がメインであることが分かった。そして、映像業界の繁栄や大衆の需要、音響業界と声優業界の融合、ユニットライブの急速な発展そして声優自身の求めなどの原因から「声優のアイドル化」という現象をもたらしたことが分かった。さらに、それによって、若手声優は「声の鍛え」を疎かになり、質的な低下をもたらし、新世代声優の量的な減少にも繋がっているなどのマイナス影響もあれば、産業としての体系化・経済や社会との繋がりを深めることなどプラス的な影響も与えていることが分かった。なお、アイドル化という現象があくまでも発展の体系化における一部分に過ぎず、声優としての重きはいずれ「声」という大柱に回帰し、日本の声優業界の発展安定期に入らせていくことを推測できる。

キーワード：従来型の声優、アイドル化、原因、影響、発展趨勢

目次

要旨 I

摘要 II

はじめに 1

第一章 従来型の声優 1

1.1声優の起源 1

1.2声優になるルート 3

1.3声優の主な仕事 5

第二章 声優のアイドル化 6

2.1裏から表への変遷 6

2.2事例考察：森川智之 8

2.3アイドル化の原因に対する分析 9

第三章 アイドル化による声優業への影響 10

3.1マイナス的な影響 10

3.2プラス的な影響 11

3.3今後の発展に対する分析 12

終わりに 13

参考文献 15

謝辞 16