中日儿童虐待问题考察[日语论文]
児童虐待について―日本を手がかりに中国の問題を考える

要　　旨
現在中国では、「児童誘拐」「留守児童」「流動児童」といった問題がますます深刻化しており、早急かつ有効な対応を迫られている。一方、日本では、誘拐のような犯行はないが、児童虐待事件が相次いで起こり、中には死まで追い込んだケースもしばしば見られる。こういう厳しい現状に直面して、日本では、法律機関、行政機関、学校、民間団体など一体となり、予防、教育、介入、懲罰などの総合的な手段で児童虐待問題に取り組み、その成果が徐々に出つつある。
本稿は日本における児童虐待の現状を考察し、児童虐待の定義及びその分類を明らかにした。そして、パーソナリティ論、家族機能論、ストレス論などの社会学的理論に基づき、児童虐待の発生原因を究明してみた。さらに、中国の児童権利の保護にあたり、日本が導入した法的や福祉的な対策から学ぶべき点も論じた。

キーワード：児童虐待；定義；現状；発生原因；対応；中日比較

目　　次
摘　　要    Ⅰ
要　　旨    Ⅱ
はじめに    1
一　児童虐待の定義    1
1 身体的虐待    1
2 心理的虐待    1
3 性的虐待    2
4 ネグレクト    2
二　日本における児童虐待の現状    3
1 児童虐待相談対応件数    3
2 虐待者の構成    4
三　児童虐待の発生原因    4
1 パーソナリティ論的説明    4
2 家族機能論的説明    5
3 ストレス論的説明    5
四 日本における児童虐待への対応    6
1 司法的対応    6
2 福祉的対応    7
1）学校からの対応    7
2）在宅指導    7
3）親子分離    8
4）親権喪失宣告    8
五　中国における児童虐待    9
1 日中児童虐待の共通点    9
2 中国特有の児童虐待パターン    10
3 日本の対応から学ぶべき点    10
終わりに    11
参考文献
謝　　辞