岩佐茂氏の環境思想から見る中国の生態文明の建設[日语论文]

要旨

岩佐茂氏は一橋大学社会学研究科の教授であり、日本の生態マルクス主義の代表者でもある。代表作に『環境保護の思想』などがある｡氏の環境思想が鮮明な現実性と実効性を備え、日本乃至世界に大きな反響を起こした｡環境問題の実質は経済問題と氏が思っている｡これに基づき､氏は自分の理論体系を樹立し、社会主義の視点をもって現代社会の環境問題について理論的な答えを出した。

小論は先行研究及び『環境保護の思想』の解読を基礎にして、主に文献研究法、帰納法と理論研究法という三つの方法をもって研究を進めた｡まず、岩佐茂氏の環境思想を総結し、人間と自然の関係、環境倫理学、資本の論理から生活の論理への転変、生態社会主義の構想という四つの面からシステム的に帰納した。次に、19大の報告の中で生態文明建設についての内容と照合し、自然に対する客観的認識、人類と自然の調和、生態問題のグローバル化という三つの面から、岩佐茂氏の環境思想と中国の生態文明理念との合致点を探った。最後に、上記の氏の環境思想の四つの面に属する予防原則、生活論理と結びつけて、政府管理、企業生産、国民教育の面から中国の生態文明建設に対する示唆を論じた。

キーワード：岩佐茂；環境思想；生態文明