日本のアグリツーリズムの発展と現状について―関連する文献の分析に基づき― 

要旨

第二次世界大戦後、日本の農村部では、労働力の流出や生産力の低下などの問題が深刻になってきた。それと同時に、時代の発展に従って、人々は観光やレジャーに関する関心も高くなった。その背景に基づき、アグリツーリズムが生じた。アグリツーリズムとは農業の労働要素と観光業の商業要素を組み合わせる新しい農業発展モードのことである。日本は世界のアグリツーリズムの発展の手本として、各地域の資源を十分に掘り起こし、各地の特色によって様々な形のアグリツーリズムを作り出した。主に観光農園、観光農場、農家民宿という三つの種類に分かれる。一方、日本は多様な種類に基づき、政府において、役割を十分に発揮し、アグリツーリズムの発展のため、物質保障と法律保障を提供した。各主体において、その積極性を高め、分業を明確にし、アグリツーリズムの発展を順調に進めた。

本論は日本のアグリツーリズムを対象に、先行研究を踏まえ、日本のアグリツーリズムの種類及び特徴をまとめ、その経験を検討したうえで、中国の新農村建設に対する示唆が得られることを望んでいる。

キーワード：アグリツーリズム；企画；分業；政府役割；主体積極性