それは、なにかの呪文のようだった_日语外文翻译
编 辑:日语论文网发布时间:2018-10-20

译文:

“重新做吗?”

“嗯。”河埜点了头后头歪过来说:“怎么了,今天感觉你没有平时那么专注了。打工很忙吗?”

“不忙,跟平时一样。对不起,又在想些无聊的东西。”

“并不似那样的哦。”好像有些疑惑,河埜微笑着。“只不过现在这样对千谷来说一定不是个好结果。”

“我知道,因为没有意思的话作品就卖不出去,卖不出去就谁也读不到,不管写的是什么内容,不被读到的作品就没有价值。”

“千谷……”

手划过桌子,触碰到桌子上展开的用来构思情节的纸。

再怎么写也写不好的小说草稿。

写出来的都是些讨厌的、令人作呕的、丑陋的文字的排列,完全没有小说成型的感觉。再怎么哭喊也一点都想不出来。干枯的井再怎么挖掘、多少次用指尖在干巴巴的岩窟上抠剥,也什么都想出不来,什么都创作不出来。只有在感受到指尖的痛的同时,我才会感觉到自己已经枯竭了。

“我的小说生涯,到底还是结束了。”

这就像是一个咒语。

用言语来表达的话就是,骤然沸腾奋起的情绪使心中焦急,让我的喉咙好像要烧起来一样。这份灼热好像要从身体里溢出,使我眼睑里积存的水分沸腾起来。这个情感到底是什么样的感情。尽管已经结束了,尽管不想再做了,尽管已经感受不到意义,尽管——。

“我有个提议给你。”

河埜用包含着紧迫感的眼神看着我说。

“你今天来到这里,这是最重要的。是吧千谷,我确实也感觉到现在的你出人意料的进入了迷宫。不知道该相信什么,也创作不出小说。但是,我是在给你的文笔作评价哦,你所组织的语言是非常美丽的。”

这是什么意思,我皱起了眉头,想不出什么原因。

可能是想说小说虽然没什么意思,但文笔还可以吧。确实是她说的那样吧。空白的我所仅存的自尊心就是这些东西了。但是现如今仅靠文笔是卖不出小说的。不可能写出小说。

“我感觉到你现在失去了方向,虽然能写出优美的辞藻,却最想写小说。”

我含糊的点了点头。所以说这是什么呢,我稍微有些困惑。

“与此相同——”河埜继续说道,“有些人尽管能想出精彩的故事,却无法把他表述出来,那他们该如何呢——”

不明白这是什么意思。

“我想看看这样的两种人互相辅助着完成小说的创作。我觉得这样所产生出的化学反应一定会吸引很多人。”

“这是——什么意思?”

果然还是想不通原由,我只能把头伸过去问。

河埜接下来说的话简直完全是异想天开。

“千谷,试试和其他作家组成团队,两个人一起写小说吧。”

我呆住了。“那样的话是…”总算是组织好了语言,“两个人一组可以写小说这么回事吗?另一位作者创作结构情节,我以此为基础写小说吗。”

“你要是早点理解就好了。”河埜终于微笑起来,“她所构思出的结构情节每一篇作品都非常巧妙。即使是不怎么赞扬其他作家的你,之前在读了她的作品后也说很有意思。与你的文章肯定非常合适。”

“‘她’?女生?怎么回事?”

“现在两人组合合作写小说、剧本可不是什么稀奇的事哟。也能帮助你打破现状,我觉得这是个有价值的挑战,怎么样?”

“这——”

两个人组合写小说。对于这想都没想过的事,确实非常困惑。

但是,如果那真的是迷人的情节的话。

如果真的能以它为基础写出自己的文章的话——

极其丑恶的期待在我心底蔓延。

我想这和河埜所期望的完全不一样吧。

一个真正的作家,对自己的工作有自豪感,不会抱有向我这样的情绪的吧。尽管这样,我还是被深深吸引了。无论如何,没必要自己尝试错误。不管是痛苦的想法、还是为难的心绪,都不要再继续了才好。也没有必要流泪、搞得自己胃痛,不用再面对无论如何挑战也完全没有办法的废纸,可以直接拿到有意思的结构情节。

那么、或者,说不定我也能写出来能畅销的书呢。

我知道并且了解这完全不是根本性的解决问题,但是比起销毁退回,能大量印刷也不错。

小说什么的只是玩玩,只是赚点零用钱罢了。

所以不需要架构和情节。

能写出畅销书的人就是赢家。

我想成为赢家。

“试试的话,也可以。”

“那就好。”

河埜好像放心了似的舒了口气,又绽放出笑容。


原文:

「やり直し、ですか」

「ええ」頷いてから、河埜さんは首を傾げた。「どうしたの?今日はなんだか、普段より集中できてないみたいよ。アルバイト、忙しいの?」

「いえ、それはいつも通りです。すみません、また退屈なものを出してしまって」

「そういうわけじゃないのよ」少しばかり戸惑ったように、河埜さんは微笑んだ。「ただ、今のままでは、きっと千谷君にとっても、良い結果にはならないと思うから」

「わかっています。面白くなければ作品は売れない。売れなければ、誰にも読まれない。なにが書かれていようが、読まれない作品に価値はないですから」

「千谷くん…」

手を滑らせて、テーブルに広げられたプロットの用紙に触れた。

作っても作っても、美しくならない小説の草案たち。

生まれるのはおぞましく汚らしい醜悪な文字の羅列であり、まるで物語の体を成す予感を訪れない。泣いても叫んでも、なにひとつ浮かんでこない。干涸びた井戸をそれでも掘り進めて、乾いた岩窟に指の爪を幾度も剥ぎ取られていく。なにも生まれない。なにも作れない。自分はもう涸れているのだと、ただただ指先の痛みと共に、思い知らされるだけ。

「やっぱり、僕は…、もう小説を締めたんです」

それは、なにかの呪文のようだった。

言葉にすれば、とたんにと湧き上がる気持ちが肺を焦がし、僕の喉を燃やそうとしていく。その灼熱が身体から溢れだそうになり、瞼の裏に溜まる水分を沸騰させた。この感情はなんなのだろう。もう締めているのに。やりたくないのに。意味なんて感じられないのに。それなのに――。

「一つ、千谷くんに提案があるの」

どこか緊迫感を孕んだ眼差しと共に、河埜さんが告げる。

「今日来てもらったのは、そのことが本題でもあるの。ねぇ、千谷くん、わたしは確かに、今のあなたはとてつもない迷路に入り込んでしまっていると感じているわ。なにを信じたらいいのかわからなくなって、物語を作れなくなってしまっている。それでも、わたしはあなたの文章力を評価しているの。あなたの綴る言葉は、とても綺麗よ」

それはどういう意味なのだろう。僕はわけがわからずに眉を顰めた。

物語は退屈だが、文章力はそれなりだ、と言いたいのかもしれない。確かに、彼女の言う通りだろう。空っぽの僕に残された自尊心は、もうそれくらいのものだった。けれど今どき文章力だけでは小説は売れない。物語にはなり得ない。

「あなたは道に迷っていて、美しい言葉を綴れるけれど、何よりも物語を欲している。わたしにはそう感じるの」

僕は曖昧に頷く。だから何だというのだろうと、少しばかり困惑していたけれど。

「それと同じように――」河埜さんは続けた。「美しい物語を構築することができるのに、それを語るべき言葉を欲している人がいるのだとしたら、どうかな――」

意味がわからない。

「わたしは、そんな二人が互いを補うように創る物語を見てみたい。そこから生まれるであろう化学変化が、きっと多くの人を魅了するに違いないと感じたの」

「それって、どういう意味です」

やはりわけがわからず、僕は首を傾げることしかできない。

次に河埜さんが告げた言葉は、まったくもって奇想天外なものだった。

「ねぇ、千谷くん。ほかの作家とチームを組んで、二人で小説を書いてみたい?」

僕は、ぽかんとする。

「それって…」辛うじて、言葉を紡いだ。「二人一組で小説を書けってことですか。もう一人の作家がプロットを創って、僕がそれを元に小説を書くっていう…」

「理解が早くて助かるわ」河埜さんは、そこでようやく微笑んだ。「彼女のプロットは、どの作品も巧みで素晴らしいの。あまり他の作家を褒めないあなたですら、以前、その人の作品を読んで面白いって言っていたもの。あなたの文章にも、とても合うはずよ」

「彼女って…。女の人、なんですか?」

「二人一組で小説や脚本を書いたりするというのは、そこまで珍しい話ではないの。あなたの現状打破にもなり得る、やりがいある挑戦になると思うのだけれど、どうかしら」

「それは――」

二人一組で小説を書く。想像もしていなかった事態に、困惑が大きいのは確かだ。

しかし、もし、それが魅惑的なプロットなのだとしたら。

それを元に、自分の文章を綴ることができるのだとしたら――。

極めて醜悪な期待が、胸の奥で疼いた。

それは、河埜さんが期待した想いとはまったく違うものなのだろうと思う。

本当の作家であるならば、自分の仕事にプライドを持ち、このような感情を抱くべきではないのだろう。それでも、僕は強く惹かれていた。なにせ、自分で試行錯誤する必要はないのだ。苦しい想いも、辛い想いも、もうしなくていいのだ。涙を流す必要も、胃を痛める必要もなく、何度も何度も挑戦したところでどうしようもない屑にしかならない物語と対面することなく、面白いプロットは手に入る。

それなら、あるいは、もしかして、僕にも売れる本が作れるのではないか――。

根本的な解決にはまるでならないのはわかっている。理解できている。

それでも、断裁を持つだけの本を量産するよりはいい。

小説なんて遊びだ。ただの小遣い稼ぎだ。

そこにプライドなんて必要ない。

売れる本を作った人間が勝つのだ。

僕は勝者になりたい。

「やってみても、いいですけれど」

「そう、よかった」

河埜さんは安堵するように吐息を漏らし、それから笑顔を見せた。


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