薛宝钗和紫姬的比较研究[日语论文]

紫の上と薛宝釵の比較研究

摘  要：《源氏物语》是平安时代中期，由紫式部创作的长篇虚构小说。生动描绘了当时王朝鼎盛时期的贵族生活。而《红楼梦》是清朝中期乾隆时代的长篇白话小说，描述了大贵族贾氏公子贾宝玉，多愁善感的林黛玉以及温柔贤淑的薛宝钗三人之间的爱恨纠葛。《源氏物语》和《红楼梦》都是描述上层贵族生活的史诗性著作。作为女主人公的紫姬和薛宝钗是当时的模范淑女，是封建男性眼中的理想女性。在性格，生活背景等方面具有很多的相似性可以进行探讨。而薛宝钗更是被称作“中国的紫姬”。

本文针对紫姬和薛宝钗人物形象的异同点进行对比研究。同时对东亚传统女性形象也有所提及。中世纪的东亚在男尊女卑的时代背景下，女性以顺从男性满足男性需求为美德。通过研究，我们可以对封建时代的贵族女性形象有所了解。

关键词：模范淑女；贵族社会；男尊女卑

要  旨: 『源氏物語』は平安時代中期、紫式部によって創作された世界最古の長編虚構小説である。日本の王朝時代最盛期の貴族社会の生活の内実が克明に描かれている。これに対し、『紅楼夢』は清朝中期乾隆帝の時代に書かれた中国長編白話小説である。上流階級の賈氏一族の貴公子賈宝玉を主人公として、繊細でプライドの高い美少女の林黛玉、良妻賢母型の薛宝釵との三角関係を軸に展開されている。『源氏物語』と『紅楼夢』はともに、上流階級の貴族の世界について書かれた作品である。「紫の上」と「薛宝釵」は、当時の社会の男性にとって典型的な理想的かつ完壁な女性であり、模範的な淑女である。そして、この二人の人物像には、共通する性格や生活背景なども探索することが出来る。さらには、薛宝釵を「中国の紫の上」と考える学説もある。

本稿では小説中の女性「紫の上」と「薛宝釵」の人物像の異同点を比較し研究した。そして、東アジアにおける伝統的な女性像についても言及した。中世の東アジアでは、男尊女卑の社会で、女性は男性に従順すべきで、男性の需要に応えることが美徳とされていた。この研究により、封建時代の貴族女性像を理解することができる。

キーワード: 模範淑女；男尊女卑；貴族社会