東野圭吾『白夜行』論一雪穂・亮司の「黒」と「白」をめぐって[日语论文]

要旨

日本現代作家である東野圭吾は本格のミステリー作家として、1985年に『放学後』で江戸川乱歩賞を受賞されて正式にデビューした。2006年は『容疑者Xの献身』で直樹賞を受賞されて彼の名を馳せて日本だけでなく、全アジアを風靡した。近年は、社会性と人間性に置いた作品が多く、作風も徐々に変化していた。『白夜行』はその中で最高作で「一番切ない思い、一番悲痛な守り」を成功的に表見し、切ない愛情と冷静な推理を完璧に結合すると言われ、第48回ドラマアカデミー赏を獲得した。本稿では、児童猥褻、詐欺などの社会犯罪を題材にした小説『白夜行』を研究対象にし、主人公の唐沢雪穂と桐原亮司の身に表れている「善」または「悪」に関する特徴を「黒」と「白」二つの色に関する概念で解明しようとする。さらに、「黒」と「白」の概念の内包は唐沢雪穂と桐原亮司二人に限らず、人間性まで拡大して考察たい。具体的に時代背景、家庭背景、人物性格の三つの方面から唐沢雪穂と桐原亮司に対しての分析を行う。

本稿では、四つの章からなる。第一章では先行研究にまとめ、および先行研究に残されている問題を指摘する。そして本稿の研究内容と研究方向を明確する。第二章では日本文化における「黒」と「白」に関する認識を検討し、両者は単独に存在しているのではなく、お互いに転化する可能性があることを証明したい。というものは決して二つの個体だけでなく、実は一つの共同体であることを証明する。第三章では雪穂、亮司のような性格特徴とその形成する原因を時代背景、家庭背景の二つの面で分析する。この二つの面を主人公の性格形成の客観的な原因だと考える。第四章では雪穂、亮司の人格から表れている「黒」と「白」をもっと具体的な例で分析する。主に、その両者はは「善」と「悪」にだけではなく、その以外の意味でも解釈しょう。最後に人間性には「黒」と「白」が共存できる可能性のある論点を結論に結び付けよう。

本稿では、主人公の唐沢雪穂と桐原亮司の「黒」と「白」をめぐり、彼らの「善」と「悪」特徴をまとめ、さらに、「黒」と「白」が共存できる論点で人間性を解読し、人間の本性を研究する。

キーワード：黒　　白　　人間性