『告白』から見られる日本道徳教育[日语论文]

要旨

『告白』は日本作家湊佳苗によって作られた推理小説である。中学校の女子先生である森口悠子は自分の娘が二人の生徒に殺害されたことに気づき、終業式の日に自分が教師を固辞すると口に出した。そして娘の死の真相をクラス全員に告げた時点で、犯人にリベンジしようと宣言した。

本論文では、湊佳苗の『告白』を中心に主要人物から教育不足に関する原因を考えて見た。そして社会的な背景に注目し、彼らに影響を与えた要因等を分析してみた。一方、小説内容を概観した上、家庭教育による学校教育との矛盾、計画に欠けることと、学校教育そのものも民族精神や伝統的観念を強調することなど及び教育体制の不足がもたらしたメリットやデメリットを考察してまとめてみた。

最後に、教育における今後の展開について考察した。一、家庭教育の本質は子供に対して母親が驚異的な役割を果たしていると考えられる。二、家庭教育と学校教育との間には相槌を打つ傾向がある。しかし、こういった教育が引き起こしうる摩擦をうまく緩和しなければならない。三、将来子供や若者に対する道徳教育がどう進むべきかについて思案した結果、学校教育と家庭教育は従属的な関係でなく、直接互いに結びつくのであろう。それより子供の負担を軽くし、教師たるものが個性的にひとりひとりの状況を把握して全社会に響かせる効果を醸し出す教育的イデオロギーの働きも注目すべきである。

筆者が中国において資料を調べるのも研究、調査するのも限られ、それに言語能力も見識等も不足なところも存在している。拙論は単なる個人的推測であり、その背後にある原因を明らかにするにはまだ理想的とは言えない。これらに関しては、今後日本でこの課題についてもっと深く掘り下げて考察を続けていきたいものである。

キーワード：『告白』、道徳教育、母の愛、教育欠点