宮澤賢治と新美南吉の作品における狐のイメージに関する考察_日语论文

要旨

動物は児童文学に欠かせない役割を演じている。世界各国の児童文学はもちろん、日本の児童文学では動物を題材とした作品も枚挙にいとまがない。児童文学作品に登場する動物はポジティブなイメージとネガティブなイメージがあり、例えば犬はいつも忠実なイメージで現れ、蛇は陰険で狡猾なイメージで現れることが多い。 これらの動物の中で、キツネはいわざるをえない存在である。中国での場合では、狐は普通狡賢いキャラクターとして登場することが多いが、国によって動物のイメージがちがうと思う。それゆえ本論文は日本児童文学におけるキツネのイメージの特徴を探求してみようと思う。新美南吉と宮沢賢治は大正、昭和を代表する童話作家で、「北宮沢、南新美」と呼ばれている。その中で、新美南吉はキツネを描くのが大好きで有名である。新美南吉童話の特徴は繊細で優雅で、人間性の良さをたたえているため、表したキツネのイメージも活発でかわいいことが多い。それに対して、忠実な日蓮宗教者として、宮沢賢治の作品は感情を超えて真理を追求する傾向があり、彼は常に作品における狐に人の特性を与え、深い人間性を探求しようとする。本論文では、二人の日本文学者の児童文学作品の中から代表的な関連作品を選び、日本児童文学作品におけるキツネのイメージの特徴を探りたいと思う。

本稿では、以下の4つの部分に分けて検討しょうと思う。まず、第一章先行研究、研究方法及び研究意義について述べてみる。第二章は主に二人の作家の生涯とその作品を紹介してみる。第三章は両作家の作品に登場する狐のイメージついて分析してみる。第四章は両作家の作品に登場する狐のイメージを比較し、その共通点と相違点を分析し、彼らの価値観を探求しようとする。

キーワード：狐のイメージ  童話  宮沢賢治  新美南吉  価値観

目次

1序論 1

1.1 はじめに 1

1.2 先行研究 1

1.3 研究の目的と意義 2

1.4 研究方法と構成 2

2両作家の生い立ちとその作品 3

2.1 宮沢賢治の生い立ちとその作品 3

2.2 新美南吉の生い立ちとその作品 4

3 両作家の作品における狐のイメージ 5

3.1 宮沢賢治作品に登場する狐 5

3.1.1 『土神と狐』 5

3.1.2 『雪渡り』 5

3.1.3 『茨海小学校』 6

3.2 新美南吉作品に登場する狐 6

3.2.1 『ごん狐』 6

3.2.2 『手袋を買いに』 7

3.2.3 『狐の使い』 7

4 両作家の作品に登場する狐のイメージについての比較分析 7

4.1 狐像の共通点 8

4.2 狐の相違点 9

4.3 両作家の価値観を探る 10

5 まとめと今後の課題 12

謝辞 14