自我意识的复杂性-以中岛敦《山月记》为中心[日语论文]
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「自我意識」の複雑性―中島敦の『山月記』を中心に[日语论文]

摘要

“自我意识”是与作为主体的自我相关的意识。“自我意识”会随着年龄的增长而发展,通过对外界的认知和人际关系的交往变得逐渐明确。 

本论文通过对《山月记》中的李征与作者中岛敦的“自我意识”进行对比,试从社会和个人的角度切入,对“自我意识”积极的一面和消极的一面分别进行分析,从而考察“自我意识”的复杂性。 

本论文在第一章中对李征和中岛敦“自我意识”产生的社会背景进行分析,从而阐明两人“自我意识”的共同点。 

第二章中针对文中虚构人物李征和现实中的中岛敦“自我意识”的两面性进行探讨。“自我意识”的消极性会使人受困于个人主义的世界,而积极的“自我意识”能够促进人的自我反省,这就是自我意识的两面性。

第三章着眼考察“自我意识”崩溃后产生的结果。李征化虎后,以自我为中心的“自我意识”逐渐消亡,从而使其能够思考人的本源,并能够体察他人的想法。与之相对,“自我意识”崩溃后的中岛敦在产生了“怀疑主义”思想的同时,也对文字产生了一种执念。在原本的“自我意识”崩溃后,李征和中岛敦都展现出了新的自我。

关键词:山月记;中岛敦;李征;自我意识;复杂性

要旨

「自我意識」とは主体として自我に関する意識をいう。「自我意識」は年齢とともに発達して、外界の認知、人間関係を通じて次第に明確になる。

本論文では、『山月記』の中の李徴と作者中島敦の「自我意識」を比較し、社会と個人の視点から、「自我意識」の積極的な一面と消極的な一面を分析し、「自我意識」の複雑性を考察する。

本論文の第一章では、李徴と中島敦の「自我意識」が生まれた社会背景を分析し、二人の「自我意識」の共通点を解明する。

第二章では、フィクションの中の李徴と現実の中の中島敦の「自我意識」の二面性を検討する。「自我意識」は、個人の世界に囚われるような否定的な側面と、自己への反省を促進するような肯定的な側面という二面性がある。

第三章では、「自我意識」の崩壊を論じる。虎に変身した李徴は、自己本位の「自我意識」が崩壊した後、人間が人間であることの自明性を考え、他人への配慮ができるようになった。それに対して、中島敦は文字への「懐疑主義」を抱く一方で、文字に強い執着を持つようになった。「自我意識」が崩壊した後、李徴も中島敦も新たな自己を見せてくれる。

キーワード 山月記 中島敦 李徴 自我意識 複雑性

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